日本人が投資の苦手な3つの分野

taro.tsuruga@webinar-c-lab.com/ 8月 14, 2017/ AI時代, ビジネスモデル, マインドセット, 副業, 起業/ 0 comments

はい、こんにちは。
ウェビナーCラボの鶴賀太郎です。

 

今日はいきなり本題から。

日本人は投資が下手です。

 

よく「アメリカでは小学校の頃から投資教育が行われているが、日本では行われていない」という人がいますが、そのせいかどうかわかりませんがまあ日本人は下手です。

 

野村證券時代に金融を学んだ知識を引っ張り出して、日本人がの金融投資のダメなところを端的に指摘するなら、それは割引現在価値に対する理解の不足と、リスク=ボラティリティーという考え方ができていないところにあるような気がします。

 

でも今日はそういう難しい話ではなく、もう少し一般的なわかりやすい話です。
(割引現在価値とかボラティリティーに興味のある人は自分で調べてみてください。もしくはお問合わせが多ければ、そのうちにこのブログでまた書いてみるかも)

 

というわけで日本人が投資の苦手な3つの分野です。

 

1)クリエイティブ・アイディア

昨日Netflixの話をしましたよね。

彼ら(SVOD=定額制動画配信)は日本のコンテンツビジネスの産業構造を揺るがしかねないって。

 

なんで彼らがそれだけの影響力を持ちうるかというと、それは日本のコンテンツ供給者に大きな投資をしているからだと。

 

それと比べると日本はコンテンツに投資が全然できていない。

 

そういうことをいうと「いやいや日本だって一生懸命いいコンテンツに投資をしている」という人が出てくるのですが、実際にしているかしていないかはさておき、間違いないのは下手だということです。

 

これはね、日本の会社の意思決定のメカニズムを考えると当然なんですね。

 

よく言われるように基本的に日本の会社の意思決定は合議制

 

だけど全員が理屈でいいと思えるようなアイディアとかコンテンツって大体ろくなもんじゃない

それよりも本当にエッジの立った専門家(=目利き)がこれだ!と思えるものを選んだほうが化ける可能性が高いんです。

 

でもそれじゃリスキーじゃね?というかも知れません。

そう、リスキーです。

 

そのためにその意思決定者が独善に陥らないようにする仕組みを作ることは必要です。

そして意思決定の責任の所在を明白にすることも大事。

 

つまり、失敗した時になあなあにするのではなく、きちんとその原因を探り時にはテコ入れをするということです。

 

こういうことは日本企業苦手ですよね。

 

だからクリエイティブとか、アイディアにきちんと投資できないんです。

 

ここ二十年くらい、エッジの立っているクリエイターはゲーム業界に行くことが多かったと思いますが、その前は広告の世界に相当なクリエイターが集まった時代がありました。

 

特にバブルがはじけるまで広告業界はかなり勢いがありました。

面白い広告を作って、セールスに大きく貢献したり、世界最高の広告の祭典、カンヌ国際広告祭で金賞を取るなど、多くの才能のあるクリエイターにとって素晴らしい舞台でした。

 

ここでちと懐かしい往年の名作を。

(世界的に評価の高かったシリーズ。1994年にはカンヌの金賞も)

 

(こちらは2006年のカンヌの金賞、クライアントをいうとネタバレになるので自分で最後までみてね)

(2009年のカンヌ銀賞。銀賞だけど超面白いので掲載)

 

好きなコマーシャル、そうじゃないコマーシャルと個人的な好みはあると思いますが、とにかくコマーシャルは一つのエンターテインメントだったんですよ。

 

でね、広告業界にはスタークリエイターという人たちもいました。

 

にも関わらず、基本的にはクリエイティブのアイディアに対してお金を払うという慣習は日本にはなかったんです。

 

伝統的に日本の広告代理店は媒体を買う手数料で儲けていて、クリエイティブはそれに付随するサービスみたいな位置づけでした。

もちろん広告の制作費はもらうのですが、アイディア自体はタダ

 

こうした動きに対するカウンターみたいなものは今から15年位前から出てきて、クリエイティブでフィーをチャージするクリエイティブエージェンシーみたいなところも出てきましたが、それ以外では基本的にはアイディアはただ。

 

なぜならアイディアに対してきちんとした対価を払うという文化がないから。

 

こんなんじゃアイディアとかクリエイティブに対する投資がうまくなるはずはないですよね。

 

でも冒頭で言った通り、そうしたものに上手く投資しているNetflixが今世界を席巻しています。

 

2) 健康

日本人は健康に投資しないですよね。

 

そういうとまた反論がでるw

健康は今や一大産業だって。

 

だから繰り返しになりますけど、投資をするというのと上手いというのは別の話

 

一言でいうなら日本は予防医療が全然進んでいない。

最近は少し予防医療も前よりは注目されていますけど、医療に限らず日本人は予防にはお金を使いたがらないんですよね。

 

理由はいくつか考えられます。

日本の国民皆保険制度が手厚いから、健康における金銭的リスクに鈍感ということもあるかも知れません。

 

ただ個人的にはそれ以上に割引現在価値に対する無頓着さが大きいんじゃないかと思っています。

 

おっと、結局割引現在価値の話をしちゃったよ。

 

こればくっと説明しますね。

 

たとえば「今日99万円あげるのと、10年後に100万円あげるのとどっちがいい?」って聞かれたら、恐らくほとんどの人が今日の99万円を選びますよね。

 

理由としては、インフレがおきたら10年後の100万円は今の99万円よりも価値が低くなっているかも知れないというリスクを考えてのことかも知れませんし、99万円を元手に運用でも事業でもすれば10年後にそれを100万円以上の価値にできると思っているからかも知れません。

もしくはその口約束が10年後に履行されないリスクを考えてのことかも知れません。

 

つまり今の価値と、未来の価値は等価じゃないということです。

 

投資するときは、時間によってもたらされる価値の変化も考慮しなくてはいけないということなんですよ。

 

株式や債券の投資をしている人は、理屈ではこのことをわかっていても、自分の健康だと以外にわかっていないません。

 

だから「好きなものを飲んで食って死んだら、それで本望」なんてカッコいいことを言っちゃう。

 

死ぬ前に糖尿病で苦しんで、つらい食事制限をしながら透析をしなければいけないというところがスッポリ抜けちゃってるの。

 

つまり自分の健康の割引現在価値がわかっていない

今の食生活、運動不足が将来の健康に与えるありとあらゆるダメージ(経済的ダメージも含めてね)についてきちっとリスクをイメージできていないんですよね。

 

きちっとした統計があるわけじゃないですけど、肌感覚でいうと日本のお金持ちの中のベジタリアンは、欧米のお金持ちの中のベジタリアンよりもずっと少ないですよね。

 

ベジタリアンになるのは健康だけが理由だけじゃないですけど、これって健康に対する投資意識も大きく関係していると思いますよ。

 

元々日本の食事は予防医療的観点から見てもよく出来ていたし、東洋医療は西洋医療と比べると予防医療的色彩がずっと強いのに、なんで日本人はこうなってしまったんでしょうかね。

 

まあ、理由はわからないですけど、健康に対する投資も下手くそです。

 

3)自分

これまた言われそうだな、「オレはきちっと自己投資をしている!」ってw

 

これもまた投資しているということと、上手いということは別の話。

 

そもそも「自己投資」っていう言葉がミスリーディングなんですよね。

 

結局ね、1の「アイディア・クリエイティブ」、2の「健康」も一緒なんだけどね、投資が上手くなるためには何が必要かというと、それは投資の対象物を大切に思う気持ちなんですよ。

 

それがないと、いくら投資をしても上手くいかない。

 

それと一緒。

自己投資というと、やれ英語を習った、何々のセミナーに行った、異業種交流会に行った、みたいな話になったりしますよね。

でもそれって何でやってるんですか?

自分のことを大切に思っているから?

 

多分違いますよね。

「オレはまだまだだ。だからもっと頑張らなきゃいけない!」って考えてやってる人多いんじゃないですか。

 

でももう少し自分を労ってあげてもいいんじゃないですか?

 

「オレ、最近ちょっと頑張りすぎてるな。ちょっと休もう」とか、

「息子の成長のこのタイミングに携われないと後悔するからサバティカルを取ろう」とか、

そういうのも投資なんですよ。

 

もちろん質のいいインプットは、心の大切な滋養になりますから、英語を学んだりセミナーに行ったりするのもいいんですよ。

でも「オレはまだまだ」と自分を責めながら行ってもあまり自分の身にならない。

 

「オレ、今何かを吸収したいから行く」ってならないと。

 

前にも書きましたけど、自分の中のメモリーのいらないキャッシュはクリアしないと生産性とかクリエイティビティーって上がらないんです。

だからメモリの掃除も立派な投資。

 

そのことに中々気付かない人が多い。

僕も長年気づかなかった。

 

根性系の話大好きだったし。

 

でも、それじゃこれからの時代サスティナブルな成長は維持できないんですよね。

 

というわけで、皆さん、クリエイティビティー健康、そして自分のことは十分尊重して、投資していきましょうね。

 

それではまた明日!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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